韓国が『ザ・バックルームズ』の世界初公開を獲得 — インターネット最大のホラー伝説、ついにスクリーンへ
A24最年少監督ケイン・パーソンズ(20歳)が1億5000万回再生のYouTube現象を映画化。5月27日ソウルでワールドプレミア上映、北米公開より2日早い

インターネットのホラー伝説が、ついに映画館へやってくる。A24製作の映画『ザ・バックルームズ』は、2025年5月27日にソウルでワールドプレミアを迎える。北米での公開(5月29日)より2日早い、歴史的な先行上映だ。
韓国での配給はBypoem Studioが担当。K-エンターテインメントの中心地であるソウルが、世界で最初にこの問題作を体験する場となる。
YouTubeの怪奇現象から一大ブロックバスターへ
『ザ・バックルームズ』の起源は、2019年の4chan掲示板への一枚の投稿にさかのぼる。黄色い壁と蛍光灯が照らす広大な迷宮空間の写真に添えられた短い文章が、瞬く間にインターネットで拡散し、「リミナルスペース」という概念を世界中に広めた。
この現象をさらに大きく押し上げたのが、当時16歳のケイン・パーソンズが制作したYouTubeショートフィルム『The Backrooms (Found Footage)』だ。2022年に公開されたこの作品は、現在1億5000万回を超える再生数を記録し、ホラージャンルの金字塔となった。
その才能に目をつけたのがA24だった。世界が認める映画スタジオは、当時わずか19歳だったパーソンズを監督に起用し、本格的な長編映画の製作を委ねた。公開時点で20歳となるパーソンズは、A24史上最年少の監督として名を刻むことになる。
豪華キャストが迷宮に挑む
主演を務めるのは、アカデミー賞受賞歴を持つチウェテル・エジオフォー。彼が演じるのはクラーク、突然バックルームズに迷い込んだ家具店オーナーだ。その謎を追うのが、レナーテ・レインスヴェ演じる医師のメアリー。ノルウェー出身のレインスヴェは『最悪な子どもたち』でカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞した実力派だ。
プロデューサー陣も映画界の重鎮が勢ぞろい。『ソウ』『死霊館』シリーズのジェームズ・ワン、『フリー・ガイ』『デッドプール&ウルヴァリン』のショーン・レヴィ、そして『ロングレッグス』のオズグッド・パーキンスが名を連ねている。
製作にあたっては、実際の撮影セットとして約2787平方メートル(約3万平方フィート)もの巨大なバックルームズが建設された。この圧倒的なスケールの物理セットが、映画全体に息を呑むようなリアリティを与えている。
なぜ韓国がワールドプレミアの地に選ばれたのか
韓国がワールドプレミアの地に選ばれた背景には、K-エンターテインメントの国際的な影響力の高まりがある。近年、韓国はホラーやスリラー作品に対して非常に熱心な映画市場として世界的に認知されており、A24にとっても重要な市場となっている。
また、Bypoem Studioという韓国の配給会社が積極的に動いたことも大きい。同スタジオはA24との連携を深め、韓国の映画ファンに世界最速での体験を届けることに成功した。
さらに、バックルームズの概念はアジアのネット文化でも根強い人気を誇る。日本の「不思議な空間」「怖い話」文化との類似性もあり、韓国と周辺アジア諸国での高い関心が予想される。
映画で体験すること
バックルームズとは、現実世界の壁を「ノークリップ」して(つまり物体をすり抜けて)たどり着く、終わりのない黄色い壁と蛍光灯の迷宮だ。その広さは約6億平方マイルともいわれ、そこには人間が存在した痕跡はあるが、人影はない。静かだが、何かがいる気配がある。
映画では、突然この空間に迷い込んだ家具店オーナー・クラークと、彼を探す医師・メアリーの物語が描かれる。ジャンルはホラーだが、単純な恐怖演出だけでなく、孤立や喪失、存在の不確かさといった深いテーマも内包しているとされる。
ケイン・パーソンズ監督はインタビューで「バックルームズが人々の心を掴んだのは、誰もが感じたことのある感覚——知らない場所に一人でいる孤独感——を体現しているからだと思う」と語っている。
『ザ・バックルームズ』は5月27日より韓国全国で公開。世界で最初にこの体験を味わえるのは、韓国の映画ファンだ。
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Entertainment Journalist · KEnterHub
Entertainment journalist specializing in K-Pop, K-Drama, and Korean celebrity news. Covers artist comebacks, drama premieres, award shows, and fan culture with in-depth reporting and analysis.
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